「なんか”セットアップ”が流行りみたいだけど、仕事用のスーツを使っちゃダメなの??」
ここ数年「セットアップスタイル(普段着としてのスーツ)」が日本人男性の中で随分浸透してきました。
しかし日本はまだ洋服の歴史も浅いため・・・「仕事着は仕事だけ」「普段着は普段着るもの」などカテゴリごとに区切って考えています。
本来の街着の姿である「ミックススタイル」に馴染みがありません。
様々な服装を合わせてコーディネートするのが正しい街着のあり方です。カテゴリで区別して考えるなら上下登山服、上下作業着上下ユニフォームが格好良いわけです。しかし実際そのような服装をしてみれば・・・街着ではなくその仕事着にみえるだけ。
ジャケットとスラックスを「仕事だけのもの」として捉えることはありません。
「スーツを街で普段着ても良い」
その考え方がだんだん日本人の中でも浸透して最近の流行りとなっています。
普段着でスーツを着ても良い?
「オーダースーツなら大丈夫です」。
吊るしのスーツ(量販店)は流用してはいけません。
吊るしのスーツでもOKなものももちろんあります。ただし、見極めが必要で悪い店員に言われるまま着用するとダサくなります。
吊るしのスーツはシルエットが甘い
基本的に量販店は様々な年代の様々な体型の方がお客様です。細い方からマッチョまで。
そして「日常の作業着(仕事着)として使う」ことが多いのです。
当然日々の仕事の中で座ったり立ったり動いたりするわけですから「運動性・機能性」が非常に重要になります。なので量販店のスーツはシルエットをあえて甘めに作っています。どんな体型の人もどんな動きをする人も着れるように、サイズ感や作りをゆるく設定します。
しかしその甘さが野暮ったい、ダサいを生んでしまうことに繋がります。
大半のおじさんは「疲れた、だらしない」印象になります。あれはシルエットの甘さに原因があるわけですね。量販店は多くの人を相手なのでこのような作りになるのは仕方ありません。目指すのはオシャレじゃなくて機能性なのですから。
ただ仕事は「仕事着だから」と割り切ることもできるでしょうが、日常の街着はできればオシャレになりたいですね。
それなのに量販店で買った「仕事用のスーツ」を使うと、
仕事帰りにネクタイ外したおじさん
が完成します。そこにおしゃれなんて微塵もありません。
Iラインがポイント
体に合わせた上下細身にみせるシルエット、アルファベットの「I」のように上から下までスラリと細くフィットするのが綺麗です。
それを吊るしスーツではなかなか表現できない、というわけです。
今日はキメたいという日に街着にも使えるような勝負スーツをオーダースーツで仕立てましょう!
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