【2020オススメトレンド】秋冬スーツのカラー&素材

ファッションの本番である秋に着るスーツには、どんな生地・どのような素材が相応しいのでしょうか。たくさんあって迷うことでしょう。おすすめを紹介します。

フランネル

まず、おすすめしたいのは『フランネル』です。フランネルはフラノとも呼ばれる起毛素材で、ウールを縮絨(しゅくじゅう)したものです。
縮絨とは、生地の組織を緻密にし、毛の先端を絡ませてフェルト状にする作業で、石鹸溶液・アルカリ性溶液などで湿らたうえで圧力・摩擦を加え収縮させるのです。
昔の登山家たちには欠かせない素材で、見た目も暖かそうで柔らかくて肌触りもよく、高級感ある伝統的なスーツ生地です。
ここ10〜20年の秋冬スーツ生地の大きい傾向としては、温暖化やどこに行ってもエアコンが完備されているようになった影響なのか、薄手化しています。
そんな中で、希少となってきたフランネルは、クラシカルな雰囲気が風合いのよさと相まって、とても魅力的な生地です。

サキソニー

フランネルとよく似ていて、メンズファッションの業界人にさえ薄手のフランネルと誤解されていることが多い生地が『サキソニー』です。どちらも縮絨した素材で、見た目も似てはいますが全く別ものになります。
フランネルは、毛羽立った糸である『紡毛糸(ぼうもうし)』で織ったものであるのに対して、サキソニーは、つるっとした糸『梳毛糸(そもうし)』で織ったものを後から毛羽立てる『起毛加工』をしています。
フランエルよりも薄くて、さらに柔らかい生地です。当初はドイツのザクセン地方のメリノ種の羊毛を原料としていたのでサキソニーの名がつきました。フランネルよりも頻繁に、スーツ・ジャケット・パンツに使われています。

ツイード

フランネルやサキソニーよりも太番手の粗めの糸で織り上げられた、素朴な素材感と温かみ、深い色目で人気がある秋冬の代表的な素材が『ツイード』です。
主に、スコットランドやアイルランドで作られる、カントリータッチの素朴な生地です。
ざらっとした肌触りのハードな生地で、スーツよりはジャケット単品やコートに頻繁に使われます。着るほどに柔らかくなり、風合いが味わい深くなるので、そのコートやジャケットがとても長い期間着られたり、親から子へ手渡されたりもする生地です。

メルトン

『メルトン』は、厚手の保温性に富む、防寒用に生まれた生地です。太番手の糸で織ったものを縮絨した後に『メルトン加工』といって、ブラシをかけて起毛させているので、フランネルとは似ていても毛足は長く、ボリュームがあります。
スーツに使われることはなく、ジャケットやコート向けの生地です。ピーコートやダッフルコート、チェスターフィールドコートなどに使われています。



彩りある季節、秋のスーツにマッチする色には、どのようなものがあるのでしょうか。使いやすいものやおすすめを紹介しておきます。

落ち着きがある暖色系

暖色系、つまりスーツにおいてはブラウン系やベージュ系のものは、落ち着きがあり、暖かみもあっておすすめできます。ストライプでもチェックでも似合う色目です。
ツイード系の生地は暖色系によく合います。ツイードのカントリータッチと暖色系のナチュラルカラーの相性が抜群なのです。

コートと合わせやすいグレー系

コートを着ることを想定すると、クセの少ないグレー系のスーツが合わせやすいのは間違いありません。ライトグレー・ミディアムグレー・チャコールグレーのどれでも同じことが言えます。
スーツをシックなグレーにすれば、合わせるコートは色目の自由度が高まります。同系色の濃淡を出してグレーもよいですし、ネイビー系のことも問題なく合います。
暖色系であるブラウンや、ベージュのコートもすんなりとマッチするので、コートに対しては非常に汎用性があるスーツの色と言えましょう。

定番のネイビー

メンズスーツの定番中の定番、ネイビースーツも秋におすすめの色です。凛としたネイビーは寒色系ではありますが、暖色系のアイテムとの相性も意外とよいのです。
イタリア人は、ネイビーとブラウンを組み合わせる着こなしが大好きです。『アズーロとマローネの法則』と言われており、アズーロは空色でマローネは栗色、すなわちブルー系とブラウン系のことです。
この2系統の色合わせをイタリア人は好むということです。だからブルー系であるネイビーがブラウン系のアイテムと相性がよいのです。

以上が2020年にオススメするスーツカラー&素材です✨

この秋冬には新しいスーツでひと味違う季節感を演出してはいかがでしょうか!


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